広島

【広島】原爆被害を肌で感じたい方は本川小学校へ

2019年7月29日

観光ブックに載っていないMUST訪れたい場所

こんな方におすすめ

  • 実際に被曝した建物に入りたい方
  • だれよりも身近に原爆被害を体感したい方
  • ガイドブックに載っていない場所に行きたい方

 

広島資料館でお世話になった「広島ピースボランティア」の方との会話

「爆心地に一番近いところにあった学校は、ほぼ全滅。
 だけど、1人の女性教師と
 地下の下足場にいた女子児童2人だけが助かったんだよ。」

「その学校ってまだありますか?」

「うん、あるよ。すぐ近くに。」

 

爆心地から一番近い学校、本川小学校

原爆ドームに圧倒され、
平和記念公園で今後の平和を願い、
広島平和記念資料館で衝撃を受けた後、

当時のあまりの悲惨な状況に頭の中は膨れあがりそうになります。

しかし、
「せっかくだし、もう少し歴史を体感したい。」
という欲求が出てきた方は、

爆心地から一番近い本川小学校へ行ってみてください。

 

広島平和記念資料館と合わせて訪れたい

今でも小学生のキャッキャする声が聞こえる、
とっても穏やかな本川小学校。

本当にこんなところに「資料館 (実際に被爆した校舎の一部)」 があるの?
という気持ちで近づいて見ると、
一瞬で認識できるほど他とは異なった外観の建物が。

「あ、あれだ...」

本川小学校平和資料館
▲本川小学校平和資料館

建物の色は深みを増していて、
ちらほらと見える黒いすすのような模様。
蔦が絡まっている様子から、
外観だけで歴史を感じ取ることができます。

 

校内受付へ

来校予約もなしに資料館訪問をお願いしたところ、
快く快諾して頂けました。 (*団体見学には事前予約が必要です。) 

辺りを見渡すと、
花壇が綺麗に整えられていて、
懐かしいチャイムが鳴り響く、
良い意味で本当に「普通」の小学校。

疎開せずに当日登校していた400名ほどの児童と10名の教職員が、
一瞬のうちに犠牲となった場所とは想像もつかないほど、
和やかな空気が流れています。

資料館を目の前にして

歴史を伝え続けている
「資料館 (実際に被爆した校舎の一部) 」を目の前にして立つと、

戦争の証と隣り合わせで過ごす子達は、
原爆についてどんな意見を持っているのかすごく興味が出ました。

本川小学校平和資料館の入口写真

小学生により描かれたウェルカムボード、
そして他校から贈られた折り鶴などがお出迎え。

 

いざ館内へ

本川小学校平和資料館内の写真

思った以上に静かで、
クーラーが動く音と自分の足音のみ響く館内。

通路には、被爆後の授業の様子などが写真で展示されています。

一つの地域へ学童疎開していた40人の生徒のうち

  • 片親が生存していた生徒はほんの少し
  • 両親に迎えに来てもらえた生徒はたったの一人
  • 残りの両親は亡くなっていた

という悲惨な状況と、

松葉杖をつきながら教える女性教師、
半ば放心状態の男性教師、
空腹と寒さに耐えながらも学習していた生徒の様子など、
生き残れた人達の厳しかった状況も読み取ることが出来ます。

保存されている遺物

  • 生徒の衣類
  • ガラス
  • 銃などは

目と鼻の先ほどの近くでまじまじと見ることが可能。

いったいどんな子が身につけていたのか、その後どうなったのか。

誰も居ない静寂な場所で、
一人、当時の現実と向き合っていると、

その場から離れてはいけないような、
心も足取りも重たくなる感覚を覚えます。

 

実際にその環境に入れるから

爆破時の熱風によって焼けた窓枠の写真
▲爆破時の熱風によって焼けた窓枠

私がここまで本川小学校訪問に感銘を受けたのは、
当時の被爆環境のなかに入ることが出来たから。

展示されているものを人ごとのように読み取る。
ということではなく、

自分が、
実際に被害を受けた建物内に入ってみる。
その当時の痕跡を、自分の目で見てみる。

戦争を知らない世代全員におすすめしたい人生の経験です。

焼け焦げた配電盤の写真
▲焼け焦げた配電盤


傷の深さや変色の度合い、金属の溶け方。

復元ではない本物の迫力をすべて感じ取って、
自分なりに整理をするにはベストな場所だと感じました。

記事にまとめている今でも、
その時の身震いや温度感は忘れることが出来ません。

どう感じ取るかはあなた次第。
一度で良いのでゆっくりと訪れたい場所としておすすめです。

さいごに、

今回特別に取材許可を快く快諾して頂いた本川小学校の皆様に感謝申し上げます。
犠牲となった教職員の方々、そして児童の皆様の冥福をお祈りしたいと思います。

被爆時の状態をそのままに
「証」として 後世に引き継がれていくべき場所。
学び取ることが本当に多く、
これからの未来を再度考える機会を頂戴しました。

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