スペイン バレンシアから新型コロナウイルスで緊急避難帰国してきた体験談

スペイン バレンシアから新型コロナウイルスで緊急避難帰国してきた体験談

スペイン バレンシアでのコロナ状況は?

3月中旬にスペインより緊急帰国をしてきました
航空券の値段が一晩で2倍に高騰、
予約便がキャンセルになったかと思えば
振替便が明日!!

そんな不安定な状況になるまでのスペイン情勢をお伝えします

のほほんとした日常生活

情熱の国スペイン
コロナが中国中心で流行っていた1月頃までは、
「若い人は大丈夫でしょ〜」
という雰囲気が全体的に浸透

この時点で、クラスメイトだった中国人の学生は
感染予防のための自宅自粛を開始して学校に来なくなった

その事実に、スペイン人含めるヨーロッパ人たちはとっても驚いていた
過剰な対応なんじゃないかってね

イタリアでコロナ感染者を確認

それでも、スペインの人々がコロナに危機感を持つのはずっと先の話

ルームメイトだったギリシャ人の子は、
「十分に水分補給しているから大丈夫でしょ〜」
と、確信を持っていたけど、
結局この子が一番先に避難帰国

イタリアで感染が蔓延

さてさて、イタリアでの感染者数が増えてきて
とうとうバレンシア付近の島々でもコロナ感染者が確認され始めた

が、まだまだ西南に位置するバレンシア人たちは動じない
(スペイン領土は横に少し長い四角形)

アルハンブラ宮殿やスターウォーズ撮影スポットなど
観光名所が集まる最南のアンダルシア地方の人たちも
「なにっ?you怖いの?」

ってな感じで、
逆に私が不安性かと思うほど
ほとんどの人があっけらかーん

そんな時、マドリードに変化が起きた

スペインの首都マドリードで感染者が確認されると
前日の0.5倍、2倍と、日に日に感染者数が増えていった

それでもバレンシアでの日常生活はすぐには変わらなかったし
コロナウイルスを恐れている人は気にし過ぎ
みたいな風潮はあったかな

アジア人に対する差別問題

それでも道を歩いていると
スペインの老夫婦に
「あなた中国語話せる?」
と聞かれた(1回だけだけど)

最初は、
「私が中国語話せると答えたら(現にちょっと勉強していたので)
 中国語で会話スタートするんか、この爺さんは?
 もしかしたら、この人も中国語勉強してて
 ネイティブとの会話を練習したいんかなー?」

とその時は思ったけど、
冷静になると「中国語話せる=中国人=コロナで危ない」
ってことを確かめたかったんだと気づく。

よかった。中国語忘れてきてたからNoって答えておいて。

ってな感じで、
私がアジア人ならではの件を経験したのはこれだけ。
それか鈍感だったのか

日本から遠く離れた国々では

アジア人=中国人

街中でレストランの客引きとか
「ニーハオ!」と言われるし
韓国人たちも中国人に間違えられて憤慨していた

ま、でも、しょうがない
ドイツ人とイギリス人の違いや
スペイン人とアラブ人の違い
ノルウェーとデンマークの違いとか
極端に言うと、一緒だもん

それでもスペイン人たちの典型的なハネムーンは
我らがJAPANが定番人気
じゃあ区別できろよ

って感じですが、
今後の日本理解を世界へ拡大する一つの課題を発見として
今はOKとする

日本列島から遠いヨーロッパ地域では
アジア人=100%中国人
という固定観念があるので注意

やっと危険を察知し始めた

他のスペイン州にも感染者は分布し始めて
マドリードが封鎖され
これはちょっと様子が違うとなり始めた

年に一回、バレンシアが力に力を入れているお祭り
Las Fallasも延期になり
泣き崩れるバレンシア人も

バレンシアが一年で一番力を入れているお祭りで使用するはずだった、人形が道に放置されている写真
お祭りのために組み立てるはずだった人形達

もしかしたら移動制限が発動されるかも!
という噂が立ち始めたら最後、

バレンシア人の大爆走

日本と同様に昨日まであった
トイレットペーパーがない!
アルコールジェルがない!
キッチンペーパーもない!

日本と全く同じ現象で
ちょっと可笑しくなったほど

外出禁止令が発令

外出禁止令の発令予告が出されたのは3月13日(金)頃
15日(日)0:00からレストランやバー、美術館などの商業施設が閉鎖
16日(月)2週間の外出禁止令がスタート

この時、多くの人が2週間後には元どおりの日常生活だと思っていた

外出禁止令が出された後のスペインバレンシアの街並み。ひとっこ1人いない様子の写真
フランスのように外出時の許可証作成は必要なし

ヨーロッパ出身のルームメイト達は
あれよあれよと帰国していってアパートは静まり返っていた
残るは、男の子マドリードから避難してきたその子の彼女

ちょっと待って〜、ちょっと待って〜
彼女最近よく見ると思ったら、住み着いてるんかーい!!!
しかもマドリードからの避難組ー!!!

この時、多くのマドリード在住の人が
海側(=バレンシア含む)にある別荘に避難してきてたらしい

考えた結果

アパートに缶詰じゃスペインに居る意味がない!
帰れなくなる前に、日本へ帰国しよう!と思い立った

航空券運賃の価格は一晩で高騰し
飛行機を予約するもキャンセルされるのが当たり前のような不安定な状況
そして、振替便を用意してもらうも、なんと明日の便!

・・・

一瞬フリーズするも
便が確保されている今しかない!と思い、
アパート退去準備をタイムリミット8時間で片付ける

ちなみにスペイン最後の晩餐は冷凍ラザニア4人前

急いでアパートを片付けている束の間の休息で食べた最後の晩餐は4人前の冷凍ラザニア

フライト当日

当時のバレンシアは外出制限が出ていて
人通りは皆無だったものの

バスや電車はまだ運行されていた

空港までのタクシーも予約できたし
そこまでまだ不便ということではなかった

しかし、今スペインの状況をニュースで見ると
あの時の判断は正解だったと実感

あんなにのんびりムードだったスペインが、感染者数世界第2位なんて
医療崩壊が起きて混乱になる前に
日本へ帰国できてよかったとしみじみ

バレンシア空港内では

人との距離を1メートル開けてください
というアナウンスが耳にタコができるほど流れ

大工さんがつけるようなマスクをつけている外人さん達
に対して、マスクをしていない人もたくさん

人の密集を防ぐためにレストランの店内席は封鎖されていたけど
その代わりに空港内で椅子があるエリアに人が密集している様子がみえた

そうだよね〜
飛行機乗り換えで時間が空いたらやっぱり椅子探すよね〜

飛行機内では

少し覚悟を決めて飛行機へ搭乗
だって
ノー密集・密閉・密接でしょう?
ダメじゃん、飛行機
って搭乗者全員が思ってただろうけど

外国からの入国規制をかけ始めていた日本
やっぱり日本行きの便のほとんどは日本人だった為
みんなマスクの着用をしていたし
咳をしている人もいなかった。ホッ

機内は殺伐とした空気

誰も話さないし
赤ちゃんの泣き声すらしないし
異様な雰囲気

機内食の片付けでキャビンアテンダントの人が
私の列だけ空容器を回収し忘れて去ろうとした時

「ここの列のも回収してちょ〜」って声をかけたら

「OH!お土産に持って帰りたいのかと思って!キャハハハハハ
 冗談よ、冗談。ごめんなさいね☺︎」

とジョークをいただきました。

重い雰囲気にも負けずに
この状況だからこそのユーモア溢れた対応にちょっとほっこり

キャピキャピ冗談をぶっ込んでくる外国人の文化はいいな〜
とつくづく思った

待望の日本到着

今では信じられないくらい
3月上中旬のその時は、いつも通り入国審査の列はガラガラだし、
スペインから帰国した人に対しての検疫はなかった

スペイン帰国者として差別される覚悟で帰国してきてみたら
なんとも拍子抜け

東京駅に着いたら
サラリーマンがランチのために大勢外に出ていたし
マスクをしていない人の方が多く見られた

2週間の自主自粛中

念のため2週間は家にこもり
一歩も外に出ない時間を過ごしていたけど
花見のニュースやのどかな時間が過ぎる日本の生活に最初は本当に戸惑った

この人たち世界で何が起きているのか知らないのかな?
自分はかからないって?

と少し苛立ちさえも覚えたけど
そんなこと言ったってしょうがないもんね

世界みたいになってないことを喜ぶべきだから

外出自粛中の謎なヨーロッパ旅行者

そんな中で日本からヨーロッパに旅行しにいった人が感染したニュースが
多く報道され
ヨーロッパから帰国した全員が悪いイメージを持たれそうになったし
帰国しないでヨーロッパに留まって欲しいと
きっと多くの人たちが思っただろうけど

ヨーロッパでコロナ現象を実際に見てきた人たちの方が
コロナへの問題意識はしっかりしているだろうし
あとはこの平和な日本で
その培った危機感が流されないようにすることだけ

そこだけに気をつけたら
ヨーロッパからの帰国者は日本の風土を引き締める
良いインフルエンサーになれると思う

さいごに

日本も外出規制がかかって不便で不安定な生活が始まりましたが
何でもかんでも政府に責任を問うてたらいけません

自分の身は自分で守らなきゃいけないし
企業が従業員の一生を守る終身雇用時代ではなくなったように
政府が国民を守ることに期待をしているばかりだと
それこそ人生の崩壊が待っていると感じます

給付金=経済の崩壊を防ぐこと
を目的とする政府の姿勢は
個人や中小企業を守ることが核の目的ではない
という意見にいったい何人の方が賛成してくれるでしょうか

今後の自分のビジネスのリスク耐性を備える良い機会かもしれません
この状況をポジティブかネガティブかに捉えるのは貴方次第

責任転嫁をせず
相手に迷惑をかけないために自分から正す

という素晴らしい日本人の協調性、
多くの国が憧れる日本人の特性をいま存分に発揮できる時ですね